美濃部しのぶの作り方(表面処理・塗装・組み立て)


この記事の概要


 

 

この記事ではBOOTHで販売中のオリジナルガレージキット美濃部しのぶの塗装・組み立て工程を解説します。

 

「美濃部しのぶ」は3Dプリンター出力品ガレージキットです。

作り方は一般的なレジンキャストキットとほとんど同じですが、ガレージキットを初めて作る方や3Dプリンター出力品になじみがない方にお役に立てる記事となっています。

 

 

※この商品はキャラクターデザインに「カスタムキャスト」を使用し、権利者の許諾を得て販売しております。

 

 


目次


  • 仮組み、組み立て
  • 表面処理
  • 塗装

 


仮組み・組み立て


仮組みとは塗装を始める前にパーツの合わせやゆがみをチェックしたり金属線でパーツを補強したりして組み立ての予行演習を行う工程です。

手順としては3Dプリンター出力品もレジンキャストキットと全く同じです。

 

 

 

①ドリルで穴をあける

パーツの勘合部に小さく印がつけてありますので印の位置にまっすぐ1.0mmのドリルで穴をあけます。

 

 

 

②真鍮線を差し込む

両方のパーツに穴をあけたら片方に1.0mmの真鍮線を差し込んで瞬間接着剤で固定します。

うまく刺さらない場合はニッパーではさんで奥まで差し込みましょう。

 

 

 

③組み立てる

真鍮線を差し込んだら パーツを合体させて合わせを確認します。うまく合わない場合は真鍮線をまげて調整します。

 

 

 

④台座に固定する

別売りのアクリルベースと足の裏に穴をあけ、金属線で固定します。

両足に軸をさすのは位置合わせが難しいと感じたら片足だけでも大丈夫です。

 

 

 

⑤出来上がり!

これで仮組みは完了です。塗装後の組み立ても軸を差し込むだけでOKです。強度を上げたい場合は瞬間接着剤やシアノンで接着します。

 

 

  


表面処理


表面処理とはパーツの余分な部分をヤスリで削り落としたり表面を磨いたりしてパーツを塗装に適した状態にする工程です。

作業内容や使用する道具はレジンキャストキットとほとんど変わりません。

 

 

 

【サポート材とは?】

サポート材とは3Dプリントする際にできる足場のようなものでプラモデルでいうところのランナーにあたります。「美濃部しのぶ」はサポート材を除去してありますがニキビのような跡がたくさん残っていますのでスポンジヤスリなどで削り落としてきれいにします

 

 

 

【積層痕とは?】

積層痕とは3Dプリントする際パーツに発生する地層のようなシマ模様です。

 

光造形3Dプリンタ-は0.05mm以下の薄いレジンの層を少しずつ重ね合わせて形を作るためミルフィーユの断面のような跡ができます。肉眼ではほとんど見えないのですが触ると国語辞典の側面のような手触りがするため気になる場合はヤスリで磨き落としたりサーフェイサーで埋めたりします。

 

 

 

①サポート材跡を消そう

パーツを指で触るとザラザラとした部分があります。そこがサポート材跡ですので320番~600番くらいのスポンジヤスリ紙やすりで削り落とします。

 

 

 

②積層痕を消してみよう

積層痕は目立たないため無理に消す必要はありません。触ってみて気になるところだけ320番~600番くらいのスポンジヤスリでサッと磨けば十分です。「完全に積層痕を消してツルツルにしたい!」というこだわり派の方は神ヤス!の240番からスタートしてパーツの隅々まで磨いてみましょう。

 

 

 

【上級者向け!】ディティールアップしてみよう

ヤスリ掛けをするとどうしても髪の毛のラインや水着の境界が浅くなってしまいます。

その場合は特殊ダイヤモンドヤスリスカルプトナイフでスジボリを彫り直すとシャープな印象になります。

 

手間がかかる上級者向けのテクニックですのでガレージキット作りに慣れてきたらチャレンジしてみてください。

 

 

 


塗装


塗装の要領はレジンキャストキットと全く同じです。

エアブラシ・缶スプレー・筆、いずれを使っても問題なく塗装できます。

カラーレシピを紹介する前にレジンキットとの共通点や3Dプリンター出力品ならではの特性を解説します。

 

 

 

【塗料の食いつきがいい】

一般的なレジンキャストキットに比べて塗料の食いつきがとてもよく、爪でひっかいてもはがれないのでマスキングテープをはがしたときに塗装がはがれる事故はほとんどないと思います。

 

 

 

【有機溶剤に長時間浸すのはNG】

塗装をやり直すときにパーツを薄め液やツールウォッシュなどの有機溶剤に長時間浸すのはNGです。レジンは溶剤に溶けないので一見何ともないように見えますが、パーツの内部に溶剤が浸透するとある日突然ひび割れが起きる可能性があるそうです。

 

 

 

SK本舗さんに確認したところ塗装をやり直すときは溶剤を含ませたメラミンスポンジなどでふき取り、できるだけ溶剤がパーツに浸透しない方法がベターとのことです。

 

 

 

 

【アイペイントするときに積層痕が残っていると汚れやすくなる】

 アイペイントをする場合は積層痕をきれいに消した方が良いです。アイペイントをするときは薄め液に浸した筆を使って線を修正するのですが、その際に積層痕の溝に塗料が入り込んで汚れが広がってしまいます。アイペイントする際はしっかりと積層痕を消し、クリアーで保護してから作業するとうまくいきます。デカールを使用する場合は必要ありません。

 

 


使用ツールなど


 

【使用ツール】

ノズル口径0.3mmエアブラシ

サーフェイサーやクリアーを均一に塗装するときに使用しています。

 

ノズル口径0.18mmエアブラシ

0.3mmよりも塗料を細く吹き付けることができ、繊細なグラデーション塗装をすることができます。

 

コンプレッサーL5セット

多くのモデラーが愛用しているポピュラーなコンプレッサーセットです。

 

ドレン&ダストキャッチャーⅡ

手元で空気圧を調整することができて便利です。細吹きするときに大活躍します。

 

 

【うすめ液】

ブラシマスター

希釈率は塗料1:薄め液2~3くらいでやっています。塗料の状態によって増減します。

 

【つや消しクリアー】

EXフラットクリアープレミアム+フラットベースなめらかスムース

塗装とデカール貼りが終わった後の仕上げに使います。希釈率はクリアー1:薄め液4くらいです。薄く4~5回吹き重ねて好みのつや消し具合になるよう調整しています。

 


彩色見本 塗装レシピ


 

【肌色】

サフレスフレッシュピンク(80%)+サフレスフレッシュオレンジ(20%)

レジンの白を活かしたサフレス塗装です。

 

【髪の毛・水着】

下地色:ニュートラルグレーⅣ

シャドウ色:ブラック(60%)+クリアー(40%)

 

【リボン】

下地色:ブライトレッド

シャドウ色:マルーン

 

【リストバンド・サンダル】

黒:ジャーマングレー(またはブラック)

白:ホワイト

 

【腕輪】

スーパークロームシルバー2

 

【眉毛・瞳】

付属デカール使用

 

【ほっぺ】

ウェザリングマスターHのピーチ

タミヤエナメルフラットホワイトでハイライトを入れる。

ウェザリングマスターは肌をつや消しした後に使います。

 

 

 

 

塗装に役立つYoutube動画をアップしてありますので参考にご覧ください。

 

▼【マスキングのコツ】1分57秒

 

▼【グラデーション塗装のコツ】16分47秒

 

▼【3Dプリンター出力品の作り方】22分58秒